歯科衛生士研修支援センター令和7年度研修プログラム第8回研修会を開催しました。
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令和7年12月7日(日)午前10時より、福岡医療短期大学5階503マネキン実習室において、第8回研修会を開催しました。テーマは「インプラント治療の基本と歯科衛生士の役割~多職種連携による安全・安心なインプラント治療~」で、47名(復職支援13名、新人支援22名、スキルアップ12名)の歯科衛生士にご参加いただきました。
近年、インプラント治療は咀嚼機能と審美の回復を含めたQOL向上に寄与する欠損補綴治療として広く普及しており、安全性確保のためには多職種連携が不可欠です。本研修では、歯科衛生士が果たす役割に焦点を当て、基礎知識から実践的な手技までを学びました。
午前は福岡歯科大学咬合修復学講座口腔インプラント学分野教授の加倉加恵先生による講義で、インプラント治療の基本概念や治療の流れ、術前評価や患者指導の重要性、チーム医療におけるコミュニケーションのポイントが解説されました。
午後は福岡歯科大学医科歯科総合病院歯科衛生士部の関真理子先生による講義と演習が行われ、「手術準備・片付けとメインテナンスの基礎」をテーマに、器具の滅菌、無菌操作、術中アシスト、感染管理など安全な治療環境を構築するための手順を学びました。さらに、術衣着脱の実技演習を通じて、無菌操作を徹底した着装技術を体験し、現場で求められる高度なスキルを習得しました。
アンケートでは「歯科衛生士の専門性と責任の重さを改めて実感した」「インプラント周囲炎予防のためのプロフェッショナルケアやセルフケア指導の重要性を深く理解できる内容だった」との声が多く寄せられ、講師の豊富な臨床経験に基づく事例紹介が理解を深める一助となったことも評価されました。
今後も復職支援や新人教育、スキルアップを含め、歯科衛生士の専門性向上と人材定着に貢献する研修を継続してまいります。

