国民医療の向上のために
福岡学園 理事長
水田 祥代
超高齢社会を迎え、わが国では、住まい・医療・介護・予防サービス・生活支援を一体的に提供するための「地域包括ケアシステム」構築が課題となっています。その実現のためには、医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士などの多職種との連携体制が重要とされています。
福岡学園は、福岡歯科大学、福岡看護大学、福岡医療短期大学、福岡歯科大学医科歯科総合病院、介護老人保健施設サンシャインシティ、ぺんぎん保育園、関連施設として特別養護老人ホームサンシャインプラザ、サンシャインセンターの施設を擁し、いろいろなスタッフとのコミュニケーションを通して、チーム医療、多職種連携を学修できる環境を整えています。とくに2020年9月に開院した新しい福岡歯科大学医科歯科総合病院は最新の医療機器を設置し、働く人達に元気をあたえています。
また、わが国で「人生100年時代構想」が検討されている中で、本学園は、健康長寿社会を口腔から支援するため、「口腔の健康から全身の健康を守る」という「口腔医学」を提唱し、歯科保健指導や「口腔ケア」を実践できる人材の育成に努めてまいりました。口腔の健康づくりを支援する歯科衛生士の役割は高く評価されていますので、「口腔ケア」を実践できる質の高い歯科衛生士を目指してください。
本学が位置する福岡市は、古くから対外交流の玄関口として繁栄した歴史と文化を有し、数多くの史跡等が残されています。また、豊かな自然環境の中、都市機能が年々充実しており、学生数は人口比で全国でも上位に入る活気あふれる学生の街です。
皆さんが本学で、国民から信頼され、愛される歯科衛生士として真の実力を培ってほしいと願ってやみません。