田口 智章学長が、特定非営利活動法人ジャパンハートからの要請を受け、猪俣医師（熊本労災病院 院長：熊本県八代市）らとともに、内戦状態が続くミャンマーで小児外科手術等の医療支援を行いました。

 

国際医療NGOとして活動を行うジャパンハートは、東南アジアを中心とする国内外で小児がん手術などの無償の高度医療含む治療を行う団体です。
田口学長は、2016年からこの活動に協力しており、これまでも東南アジアの国々で肝移植などの手術を行ってきました。

 

現在、ミャンマーでは内戦の影響で、ほとんどの医療機関が休診となっており、治療を受けることができない人が多くいます。ジャパンハートが支援を行うミャンマー最大都市ヤンゴンの小児専門病院は、この状況下でも診療を続ける数少ない医療機関で、連日多くの人が治療を受けようと病院へ殺到しているのが現状です。

 

こうした中、医療器具や技術などの不足により現地スタッフの対応が困難な手術を実施するため、小児外科スペシャリストの一人として日本から派遣された田口学長は、緊急性が高い乳幼児らの手術を行うこととし、3～4時間にも及ぶ手術を2日間で計4件行いました。

また、診察や手術には、現地の医師や研修医、看護師などのスタッフに立ち会ってもらうなどの人材育成にも努めました。

 

帰国した田口学長は、「今後も可能な限り継続して支援を行っていきたい。また、現地ではDentalNurse、日本でいう歯科衛生士の養成も始まっているので、本学でも国際的に活躍ができる歯科衛生士の育成を目指すとともに、現地での活動に参加し、実情を知ってもらえたら」と話していました。

 

この活動はメディアにも取り上げられました。

◆NHK「おはよう日本」2023年6月9日（金）7：00～放送　
　https://www.nhk.jp/p/ohayou/ts/QLP4RZ8ZY3/episode/te/GXPJ9KQMJ4/

◆西日本新聞　2023年6月10日（土）朝刊
　https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1096732/

◆東京新聞　2023年6月16日（金）夕刊
　https://www.tokyo-np.co.jp/article/257028

 

　

ヤンゴン小児病院のスタッフ/病棟内

　

手術の対応を行う田口学長と猪俣医師