超高齢社会の就業力向上につなげる医療・福祉系学生の就職支援
平成21年度「大学教育・学生支援推進事業・就職支援推進プログラム」の採択について
2010年2月に、本学は平成21年度「大学教育・学生支援推進事業・就職支援推進プログラム」に採択されました。
この教育プログラムは、全国の大学等から申請された、各大学等における就職支援体制の強化を図るための取組の中から、文部科学省が達成目標を明確にした効果が見込まれる優れた取組を選定し、広く社会に情報提供するとともに、重点的な財政支援を行うことにより、学生の就職率の向上やキャリア形成の促進を図ることを目的として実施していくものです。本学の教育と取組が評価され、同プログラムの採択を受けることができました。
さらに、本教育プログラムは、全国465大学の中から、特に優れた“就職支援の取組”として確認された25の『取組優秀大学』の一つに選定されました。
『取組優秀大学』として選定された本取組は、全国の各大学等で学生支援を一層推進していくにあたり、参考にしてもらうことを強く期待されています。詳細は、下記の独立行政法人 日本学生支援機構ホームページ内の優秀取組紹介ページをご参照ください。
1. 採択された教育テーマ
超高齢社会の就業力向上につなげる医療・福祉系学生の就職支援
2. 取組期間
平成21年度～22年度
3. 取組の趣旨
【卒業後に活躍するための就職支援】
この取組は、医療・福祉系学生の就職促進と早期離職問題の解決に対応するための就職支援教育事業です。①就職相談専門員による適正や能力に対応した就職支援、②外部有識者や卒業生アドバイザーによるセミナー及びガイダンスの開催、③評価委員会による取り組みの評価・改善を実施します。これらを通じて、学生自らの就業力（卒業後も、社会人として自立でき、職業人として活躍できるための能力）を向上させるとともに、きめ細やかな支援を行う取組を通して、本学独自の就職支援システムが『取組優秀大学』として評価されました。
4．取組の内容
本学は、医療・福祉に関する専門的職業人の育成を教育目標としており、専門就職の立場から、初年次導入教育やキャリアアップ支援の取組を実施しています。しかしながら、超高齢社会を迎え、専門就職の中での職域の広がりと職種の増加に伴い、医療・福祉系学生においても就職内定状況の低迷と早期離職問題は切実な問題でした。
この取組では、これらの課題に対応するため、各職域の専門的知識と勤務経験を有する就職相談員２名を配置し、学生個々の適正や能力に対応した就職支援を実施するとともに、地域の企業（職場）、職能団体や卒業生アドバイザー等と連携したガイダンス・説明会の実施を通じて、個々の学生が自らの就業力を向上できるキャリア形成を促進するものです。医療・福祉系の職域での就業力向上につながる就職支援は、高齢者の生活の質を支えるための質の高い人材確保としての意義も大きく、本取組を通じて、地域の医療・福祉を支える人材の就職支援体制の強化をめざすのが目的です。
