福岡医療短期大学 私立大学研究ブランディング事業

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研究者紹介

研究者紹介

古野みはる

福岡医療短期大学保健福祉学科・准教授
社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士

研究グループ:社会資源創出グループ(古野みはる・堀部晴美・秋竹純)

略歴

2002年~2011年 高齢者福祉分野で社会福祉士として相談支援業務に従事特に、2007年から地域包括支援センターにて、住民や専門職とのネットワーク形成に力を注ぐ
2007年 福岡県立大学大学院 人間社会学研究科 修了(福祉社会修士)
2011年 福岡医療短期大学 保健福祉学科 講師
2016年~現在 福岡医療短期大学 保健福祉学科 准教授
2015年~ キャンパス内の高齢者施設サンシャインプラザと田村公民館等との共催でコミュニティカフェ「かふぇもりのいえ」を立ち上げ、地域のネットワークづくりに取り組んでいる
2017年~ 文部科学省 私立大学研究ブランディング事業「口腔機能向上でイキイキ長寿社会の実現  ―話そう・食べよう・いつまでも―」社会資源創出グループの代表
授業担当 「人間の尊厳と自立」、「社会福祉の法制度」、「社会福祉概論」、「障害の理解Ⅰ」、「コミュニケーションB」、「発達と老化の理解」他
※学生によると、「一番試験が難しい」とのこと(苦笑)
学会活動 日本社会福祉学会、日本介護福祉学会、日本介護福祉教育学会
社会活動 社会福祉法人学而会理事、認知症キャラバンメイト
福岡成年後見センターあさひ所属、サリドマイド被害者支援
趣  味 ホットヨガ…瞑想が出来るようになって、居眠りが得意になった(笑)
美味しいお酒を飲むこと…プレゼントされて嬉しいものはワイン!

これまでの研究

私は社会福祉士としての実務経験を通じて、社会資源を発掘・開発することを実践してきました。そうした経験から、平成24年度科学研究費補助金の挑戦的萌芽研究として採択された「小規模市町村における市民後見人の育成体制に関する研究」は、認知症施策の推進として、市町村で成年後見人等を確保するための体制整備が求められる中で、社会資源の乏しい小規模市町村でその体制整備をするための要件を明らかにすることを目的としたものです。
国のモデル事業を行っている市町村へのヒアリング調査やドイツの成年者世話法の現地調査、さらに全国の市町村への質問紙による調査を実施し、①市民後見人育成には、自治体の人口規模に関わらず社会福祉協議会やNPO法人など地域で基盤となる社会資源が重要な役割を果たしていること、②複数の自治体が共同で研修やセンター設置を行っていること等を明らかにすることができました。

今後の研究の方向性

社会資源の発掘・開発という点では、2015年から学園内の高齢者施設サンシャインプラザと田村公民館等地域の組織と共にコミュニティカフェを開催し、地域包括ケアシステムの中で求められている自助互助機能の活性化を目指しています。
そこで、今回の研究ブランディング事業では、社会資源創出の具体的テーマとして、「地域における自助互助システムの構築~フレイルサポーター養成による小地域ネットワークの構築」で研究を進めています。
具体的には、すでに展開しているコミュニティカフェや地域の自主組織(高齢者サロン等)の活用によって、住民主体のフレイルサポーター養成を通じた自助互助活動としてのPDCAサイクルを確立し、小地域単位で実践できるセルフケア向上のしくみ作りを促進することを目的としています。それによって、住民主体の小地域ネットワーク活動の継続的な実践モデルを構築したいと考えています。